2018.1.17 弁護士ブログ
年明けに悲しい出来事がありました。
前回記事にて紹介した土佐黒潮牧場では,年明けに悲しい出来事がありました。
長年,牧場で暮らしてきたミナミプレジャーが亡くなったのです。享年25歳とのことです。
この馬は,おそらくよほどの競馬マニアでも現役時代を知らないでしょう。何せ,通算7勝のアングロアラブの馬なのです。
これは以前場長もどこかで書かれておりましたが,この馬を牧場で引き取る際には周囲から反対の声しか出なかったそうです。それもそのはずで,マイナーな馬を引き取っても会員の増加にはつながらず,他方で馬を差別することはできないので飼葉代は他馬と同じだけかかるのです。
しかし,結局場長はミナミプレジャーを牧場で引き取り,ミナミは結果的に牧場に17年間いて,天寿を全うしました。
ミナミを引き取るかどうかの判断(引き取らなかった場合に何がおこるかは想像に難くありません),蹄葉炎による安楽死の判断など,馬の生死に直結する判断を迫られる牧場の方々の精神的な負担は想像を絶するものがあります。
いうまでもなく,そうした現場の皆さんの苦しみがあって,ファンは競馬を楽しむことができるのであります。本当に,皆様には感謝の言葉しかありません。
この写真は,2014年のミナミです。