2018.6.7 弁護士ブログ
全国付添人経験交流集会 in 富山県
先日,富山県で開催された全国付添人経験交流集会に出席してまいりました。
私個人は少年付添人はそれほど多く担当しているわけではないのですが,次年度の全国付添人経験交流集会が松山市で開催される予定となっており,その準備を兼ねて,運営等の状況を確認しにいったのであります。
この全国付添人経験交流集会は,その名の通り,もともとは熱心に付添人活動をされている弁護士等がその経験を共有するために開催されたイベントです。
私が高松で修習しているときにちょうど高松で開催されていたのを覚えております。
今回は,全体会にて福井大学の友田教授より,「マルトリートメントによる脳への影響と回復へのアプローチ」と題した講演がおこなわれました。
児童虐待(その態様は様々です)が実際に脳に影響を与えている様が,画像によって示されるのを見るのはなかなかにショッキングであります。
他方で,いったん脳に影響が出ても,そこからの回復が可能であるというのは,救いのある話です。
上記の通り,私は付添人として子どもたちに接する機会は多くありませんが,それ以外にも離婚の際のお子様の奪い合いや夫婦間でのDV・虐待トラブルなどは多くご相談を受けます。
そのような場合に,お子様が現在進行形で受けている影響をしっかり考えると同時に,お子様の回復のためにどうすればいいのか,どのように専門家に繋げばよいのかを考えることができました。
我々は法律家ですから,専門的知見を提供できるのは法律問題だけです。それ以外の分野の専門家の方々にどのように繋げ,ご相談に来られた方々に法律以外の側面からの手助けを可能にするか,このような勉強会に出ることで,考えていきたいと思います。