2018.1.12 弁護士ブログ
【国際結婚】お国柄のクリスマス観の違いでトラブルが起こりやすい?
みなさま,楽しい年末年始を過ごされましたでしょうか。
よく知られるとおり,クリスマスは,日本人とキリスト教の国とで大きく理解が異なります。
イギリスでは,クリスマスは祝日となり,交通機関やスーパーマーケットはほとんど動きません。
これと似た扱いになるのが,日本のお正月です。最近は1月1日からあらゆる店が開いておりますが,かつてはそうではありませんでした。
この違いが如実に出るのが,国際結婚です。敬虔なキリスト教の方と日本人が結婚し,お子様が誕生すると,クリスマスの扱いでトラブルになりがちなのです。
日本では,クリスマス前後には幼稚園などでイベントがあったり,お友達とクリスマスパーティーがあったりして,子どもの友人関係を重視する日本人親は,お子様をこれに出席させようとします。
これに対し,クリスチャン親にとっては,クリスマスは家族で過ごす日ですから,実家(多くは海外)に一家で戻ろうとして,子どもの友人関係を重視する配偶者とトラブルになるのです。
私が経験したのは,お子様を巡るカナダ人と日本人の両親の面会交流のトラブルで,双方のクリスマス観の違いからクリスマス時の面会の調整に苦労いたしました。
国際結婚・国際離婚問題は,単に法律だけではなく,文化についても学ぶ必要があると痛感したものです。
写真は,12月25日のSouthampton Central駅です。駅の明かりはついておりますが,ドアは全て閉鎖されております。