2017.9.17 弁護士ブログ
私が遭った交通事故
交通事故はある日突然起こります。
今日は私が学生時代に遭った事故についてお話します。
私は友人の運転する車の助手席に乗り、移動中でした。
走行中に前の信号が黄色になり、友人は停止線で停車させ、それと同時に目の前の横断歩道を赤ちゃんを抱いたお母さんが渡たり始めていました。
その瞬間、後ろからけたたましい急ブレーキ音と共に私達の車に物凄い衝撃が走り、ドーンという音が響き渡りました。
これらは全て一瞬の出来事で、一体何が起きたのかしばらくはわかりませんでした。
友人と無事を確かめ合い、ようやく私たちの車が後続車に追突されたことがわかりました。
車の後ろは大きくへこみ、窓は全て割れ、後部座席のドアは変形して開かなくなり、後部座席に置いていた荷物は運転席に飛び出し、散乱していました。そして車は停止線から横断歩道の方へ大きく押し出され、横断歩道に斜めにはみ出す格好になっていました。
警察の話によれば、後続車は私たちの車が黄色信号をそのまま急いで直進すると思い、付いていこうと直前に強くアクセルを踏んだのでした。
もっとも、後続車が衝突直前にハンドルを切って私たちの車に斜めにぶつかったために、私たちの車は斜めに押し出され、奇跡的に目の前を横断中のお母さんにぶつからずに済みました。
もし後部座席に乗っていたら、もし後続車が真っ直ぐに衝突していたら、もしお母さんの位置が数メートルずれていたら、と考えずにはいられませんでした。
病院ではむち打ち、打撲と診断され、しばらくは頭痛と眩暈が続きました。
相手方の保険会社は真摯に対応してくれましたが、なぜ車の修理費全額が出ないのか、なぜまだ痛いのに治療費が打ち切られるのか、なぜ病院の駐車代が出ないのか、なぜ整体の費用が出ないのか、納得いかない点が多々ありました。
当時は素人だったため、いわば交通事故のプロである保険会社の対応に何も言うことはできませんでした。今となって考えると、「あの時弁護士が出てこのように交渉すれば自己負担せずに済んだ」というものが多々ありました。
交通事故の被害に遭われた方は、警察への事情説明、ご自身の怪我の治療、精神的なショック、休まなければならなくなった会社や学校への説明や届出、加害者から過失相殺を主張された場合の反論など、その直後から様々な対応に追われます。
これをご自身でこなすのは相当な負担がかかりますし、弁護士を通じて交渉した方が有利な結果が得られることは私も身をもって実感しました。
交通事故に遭われた際は、なるべく早い段階で弁護士に相談し、プロ対プロの対等な交渉を進めることを強くお勧めいたします。