2018.4.20 弁護士ブログ
公正確保ってどういうこと?
細々と久留米旅行記をあっぷしても仕方が無いので,この日のメインイベントまで話を進めます。
もちろん,久留米と言えば競輪ですね。世界選手権個人スプリント10連覇でおなじみ,中野浩一氏のホームバンクでもあります。
この日の久留米競輪開催は,地震で使えなくなっている熊本競輪主催の開催を久留米でおこなう,というものです。私が支出したお金が熊本の復興に役立つと思えば,負け甲斐もあるというものです!
もっとも,今回の久留米開催は,別のニュースで話題になりました。
大久保花梨選手が,出走にあたって通信機器を預けることを怠るという内規違反とされたのです。
「公正確保」というのは,非常に難しい問題で,「事実として公正であること」と「公正らしさがあること」は別問題です。
人間は所詮人間ですから,事実として公正さを確保することは,神にしかできないことであります。それゆえ,競輪などのギャンブルにおいても,あるいは裁判においても,公正らしさの確保のために様々なルールが決められております。皆が公正であると信じられるからこそ,裁判が,あるいは弁護士が信頼されるのです。
裁判などの司法手続に携わる身として,公正らしさの確保,そのための適正手続の重要性をあらためて考えた次第です。