2018.1.29 弁護士ブログ
サイバー犯罪、インターネット犯罪 ~ 愛媛県警の講義 その1
先日,松山地方裁判所にて愛媛県警本部のサイバー犯罪対策室の刑事さんによる,サイバー犯罪についての講義がおこなわれました。
サイバー犯罪というと,遠い世界の話のような気もしてしまいますが,これを読んでいる皆様は当然インターネットに接続されているわけで,いつ被害に遭うともかぎりません。
そんな市民感情を反映しているのが2017年におこなわれた内閣府の調査で,「自身や身近な人が犯罪に遭うかもしれないと不安になる場所」としてインターネット空間が1位になったようです。
インターネット犯罪というと,大規模なサイト乗っ取りなどを思い浮かべますが,もちろんそのような大がかりなものだけでなく,わいせつ画像をダウンロード/アップロードしてしまった,他人のアカウントに不正アクセスした/他人から自分のアカウントに不正アクセスされた,といった犯罪もあります。
我々も,被害に遭われた方はもちろん,このような行為をしてしまった,という方からも相談を受けることがあります。
サイバー法というと,私が思い出すのは大学時代のことで,「サイバー法」と「裁判法」を聞き間違えて恥をかいたことがあります。
また,当時大学にあった"Tokyo Internet Law Journal"というサークルに少しだけ参加させていただいたこともあります。今となっては電子ジャーナルは多数存在しておりますが,当時は電子ジャーナルなど存在しなかったのです。このサークル自体は私の力不足もあり,うまくいかずに解散してしまいましたが,そこで知り合った先輩の中にはその後もかわいがってもらった方もおります。
とまあ,とっかかりは昔話からですが,次回以降,この日の内容を少しだけ紹介させていただきます(9割方自分の復習目的です)。
今日の写真は,かの有名なロイズ保険(ロイズ保険とはなんぞや,を語り出すと面倒なのでこれはまた後日)に飾られている本です。
この本は,船舶が沈没・座礁などの事故をおこすと書き加えられていっております。
イギリスは,なにかと電子化が進んでおり,全世界から情報が集結ロイズなどはその最たるものですが,サイバーな世界だけでなく,まだまだアナログなシステムも残っているのです。